昨今”下水道”が社会問題として注目を集めている。一般紙が上下水道に大きな見出しを割くことも珍しくなくなったのは、八潮の事故を契機にインフラの老朽化問題が深刻かつ喫緊であることが明らかになったからだ。
こうしたなか、下水道を特集した月刊誌『Wedge』1月号(12月20日、株式会社ウェッジ発行)が発売された。「下水道からの警告 地下空間の声を聞け」と題して「目に見えない地下の世界の声を聞き、私たちが直視すべき課題と解決の糸口を提示する」というもの(タイトルリードより)。編集部のレポートに加えて、森田弘昭氏、浦上拓也氏、橋本淳司氏、湯澤規子氏、貝戸清之氏ら著名な識者が、下水道を市民に明るく照らし出している。


コンテンツは、順に
- 「下水道は最重要インフラ 地下空間は自分たちが守る!」編集部
- 「八潮市の事故が示す日本の危機 下水道の“可視化”を急げ」橋本淳司氏
- 「八潮市道路陥没現場を歩く 事故が残した大きな教訓」編集部
- 「事故原因を詳しく解説『硫化水素原因説』とは」インタビュー:森田弘昭(日大教授)
- 「イチから分かる下水道財政ワンポイントレッスン」浦上拓也(近畿大教授)
- 「省力化を選択した地方自治体 下水道から考える民主主義」編集部
- 「社会を支える足もとの世界 見えない地下への想像力を」湯澤規子(法政大教授)
- 「インフラ老朽化対策の鍵 今こそビッグデータを生かす時」貝戸清之(大阪大学大学院教授)
ほかにコラム3本(チャート、歴史、し尿)。総27頁。