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環境省 公共用水域の令和6年度水質測定結果を公表

BOD・COD達成率 0.5ポイント減の88.6%

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 環境省はこのほど、令和6年度の公共用水域水質測定結果を公表した。この調査は、国や地方自治体が実施した公共用水域の水質測定結果を集計したもの。生活環境項目のうち、有機汚濁の代表的な水質指標のBOD(河川)・COD(湖沼・海域)に関する環境基準達成率をみると、河川(全2619水域)は前年度(93.8%)から0.1ポイント向上し93.9%に、湖沼(全199水域)は前年度(52.6%)から1.8ポイント減少し50.8%に、海域(全616水域)は前年度(80.5%)から2.3ポイント減少し78.2%となった。また、これら3水群域を合わせた全3434水域の環境基準達成率は、前年度(89.1%)に比べ0.5ポイント減の88.6%に低下した(表1)。

 過去の環境基準達成率の推移を見ると、河川のBOD環境基準達成率は安定して高い達成状況を維持しており、平成18年度以来、今回で19年連続となる90%以上を記録。湖沼のCOD環境基準達成率は、依然として50%前後で低水準の横這いが続く。なお、湖沼水質保全特別措置法に基づく11の指定湖沼は、野尻湖を除いて基準値をクリアしていない。海域のCOD環境基準達成率は、測定開始から常に80%前後の数値を記録しつつほぼ横這いで推移。代表的な閉鎖性水域であり水質総量規制の対象である三大湾(東京湾、伊勢湾、大阪湾)については、今回も50~60%台という低い達成率となっている。

 このほか、全窒素・全リンの環境基準達成率をみると、湖沼については調査対象124水域のうち64水域が達成。達成率は前年度(50.8%)から0.8ポイント増の51.6%で、5年連続で50%台を維持した。一方で海域については、対象152水域のうち136水域が達成。達成率は前年度(88.2%)から1.3ポイント増の89.5%となったが、2年連続で90%台を割り込んだ。

 なお、水域別のBOD・CODの高濃度順位をみると、河川では春木川(千葉)がBOD濃度ワースト1(10mg/L)。これに、報得川(沖縄)、印旛放水路上流(千葉)、早戸川(2)(茨城)、益田川(3)(島根)が続く。また、湖沼では伊豆沼(宮城)がCOD濃度23mg/lで最も高く、続いて、小川原湖(青森)、長沼(宮城)、印旛沼(千葉)、手賀沼(千葉)の名前が並ぶ(表2)。

表1

表2