× 第3種郵便物認可 ルフメンテナンス協会」を立ち上げられました。腸活やヨガなどを通じて生活習慣の改善や新たな生きがいの創出につなげることを目的としたNPO法人で、会員数は現在、約2500名。発起人の中村さんや長沼さんをはじめ、著名な医師や住職などが就かれている理事の一人に、実は私も名前を連ねています。先日も中村さんが毎朝やられているヨガのオンライン配信に参加させていただきました。 中村さんがすごいのは、日本セルフメンテナンス協会の活動だけでなく、アパレルブランドのデザイナー兼経営者だったり、台湾人向け訪日メディアを運営する会社の役員だったり、プレミアムテキーラ・バーのオーナーだったり、いくつもの顔をお持ちのところです。「こんなにいろんなことをやっている人は果たして他にいるのかな?」と感心します。中村 私としては、アパレルもテキーラも台湾事業もすべて「1人1人の可能性を最大限に開く活動=セルフメンテナンス」につながると思っているので、幅広い活動ということはあまり意識していないのですが……。加藤 「1人1人の可能性を最大限に開く」とは、本連載でも以前に話題になりましたが、SDGsで最重要とされる1番の「貧困をなくす」に通じますね。SDGsでは途上国等の経済的な貧困だけでなく、先進国で活動のポテンシャルを発揮できないでいる人も「貧困」とされています。誰がそのサポートをできるのだろうかと思っていましたが、中村さんはそこに貢献する活動をされているのですね。 ところで、公認会計士として有限責任監査法人トーマツで働かれていたというご経歴もユニークです。中村 もともと絵が描くのが好きで美大に行きたいなと思ったこともあったのですが、父が自営業をやっていたのでいずれ助けることができればと思い、慶應義塾大学の商学部に進学し、公認会計士の資格を取りました。 大学卒業後はトーマツの静岡事務所に入所しました。本来、監査法人のメインの仕事は投資家のために企業に対して行う監査業務です。しかし私としては、社員20~30人程の中小企業の経営者をサポートする第1966号 令和4年4月19日(火)発行(35)イラスト: 諸富里子(環境コンセプトデザイナー)コンセプト下水道【第28回】(特別対談「熱い人と語ろう!」Vol.13) 「コンセプト下水道」の特別編として、ゲストを迎え、下水道やコンセプトについて語り合う「熱い人と語ろう!」シリーズ。第13回は公認会計士で、NPO法人日本セルフメンテナンス協会の理事や複数の企業経営など幅広い活動を行っている中村友香さんに登場いただきました。公認会計士からデザイナーへ加藤 先日、大学の授業で特別講師として話していただいたのですが、生徒に大好評でした。ありがとうございました。学生の感想には「今まで想像できなかった生き方」「将来のキャリア観を広げられた」等の声がありました。中村 とんでもございません。また機会がありましたら是非。加藤 ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。 さて、もともと中村さんとは人の縁でつながりました。まずビストロ下水道で有名な北海道岩見沢市の斎藤貴視さんから腸活やフードジャーニーなどの本を書かれている長沼敬憲さんという方を紹介してもらいました。長沼さんもとても面白い方なのですが、その長沼さんから紹介してもらったのが中村さんです。 中村さんと長沼さんのお二人は2019年に「日本セ中村 友香日本セルフメンテナンス協会発起人/理事公認会計士思考回路の“筋トレ”~これからの仕事・組織論~加藤 裕之東京大学 工学系研究科 都市工学専攻下水道システムイノベーション研究室 特任准教授
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