下水道展’23臨時増刊
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 化学肥料の価格高騰などを背景に、下水汚泥の肥料化を促進する機運が高まっています。政府が昨年9月、現在約1割にとどまっている下水汚泥資源の肥料利用を大幅に拡大していく方針を決定。これを受け10月には下水汚泥肥料の供給側の国土交通省と需要側の農林水産省が連携して「下水汚泥の肥料利用の拡大に向けた官民検討会」を設置し、12月までに3回の会合を開き、関係者の役割や今後の方向性などを取りまとめました。そして昨年末には政府が、2030年度までに堆肥・下水汚泥資源の使用量を倍増し、肥料の使用量(リンベース)に占める国内資源の利用割合を40%に引き上げるという意欲的な目標も掲げました。今年3月には今後の汚泥処理方法は肥料利用を最優先で検討するよう求めた国土交通省下水道部長通知も発出されたところです。 そんな中、今年の下水道展の開催地である北海道は、広大な土地を活かした日本最大の農業地域で、肥料の需要も高いエリアです。そのため他の地域に比べて緑農地利用やコンポスト化などの下水汚泥の肥料化が進んでおり、今後の取り組みのさらなる広がりも期待されています。 道が取りまとめた公表資料「北海道の下水道2021」(建設部まちづくり局都市環境課)をもとに、北海道における下水汚泥の肥料化の現状をまとめました。(単位:DS-t/年)(単位:t/年)76【処分時現物量ベース】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■建設資材53.7%臨時増刊「下水道展 ’23札幌」 2023.08【発生時乾燥重量ベース】埋立処分7.3%その他2.5%緑農地利用等36.5%その他7.1%埋立処分9.6%建設資材26.8%緑農地利用等56.5%北海道全体の下水汚泥の処分状況(令和2年度)データでみる特別企画❸北海道における下水汚泥の肥料利用・緑農地還元

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