■■■臨時増刊「下水道展 ’23札幌」 2023.08■管理範囲の拡大とシステム構築費用の軽減 3D点群データと合わせて施設や設備の情報をデータベース化します。近年では合わせて固定資産情報や設計図書、竣工図書、写真や動画等の情報を取り込むニーズが多くなっています。また、既にデータベースシステムや固定資産整理などでデジタル情報が整備されていることが多く、これらを利用した時間短縮や経費削減を提案しています。■下水道施設台帳 3D Cloudの特徴 本システムでは、バーチャルな環境で現地にいるように施設検索などが可能となりました。単なる3D画像と異なり、点群データ取得によりカメラ撮影等では撮影できない設備の裏や配管スペースなども同一画面内で閲覧ができます。 固定資産情報などから取得価額などを整理しておくことにより、本格化するストックマネジメントの実施における投資シミュレーション機能を装備していますので、視覚的だけでなく職員減少に対する業務の効率化につながります。 また、維持管理現場でのノウハウを動画撮影し、専門技術を含め将来への技術継承が可能になります。クラウド環境で利用出来ますので、タブレットなどで現地での入力も可能となります。 本システムは、クモノスコーポレーション株式会社のKPシステムを利用しています。44システム化した施設マネジメントのイメージ[出展者]株式会社 三水コンサルタント[所在地]〒530-0005 大阪市北区中之島6-2-40 中之島インテス19F[連絡先]TEL:06-6447-8181 FAX:06-6447-8196Eメール:solution@3wcon.co.jp 担当部署:ソリューションセンター●下水道展 ’23札幌 本紙が注目する今回必見の技術・製品等●出展ゾーン設 計測 量■はじめに 下水道事業を取り巻く課題の一つとして、「持続可能性」があります。これには施設自体の持続、施設を管理する技術の継続、職員の技術継承などが含まれます。その対応策として各種情報のデジタル化と蓄積、蓄積情報を利用したストマネや維持管理での利用などが進められてきました。しかしながら職員の異動、退職、管理システムの陳腐化など様々な原因で技術やシステムの継続的利用が途絶える傾向にありました。 そこで各種情報が蓄積されたデータベースに3D点群情報を加え、就任間もない職員の方でも容易な施設イメージの確認が可能で、事務所や現場での利用および将来的なBIM/CIMの基礎情報としての利用が可能な拡張性の高いシステムをリリースしました。ここに、本システムを紹介いたします。■■3D点群データと施設情報の構築 本システムの構築では、はじめに3Dスキャナーにより機場の点群データを取得し、処理場などの施設・設備を3Dで表現します。この作業には規模にもよりますが、中小規模の処理場なら10日から20日程度を見込みます。小 間 番 号■ 札幌ドーム ■Technologies & Products, etc 2023下水道施設台帳 3D Cloud下水道情報デジタル化と施設マネジメントS1-10
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