【NADH(ナドエイチ)風量制御とは】 好気タンクに設置するNADH・pH・DOセンサーの計測値に基づき、流入負荷に応じた最適風量へ細やかに調整し、無駄なばっ気を抑え、好気タンク内で硝化と脱窒を効果的に行う(同時硝化脱窒)システムです。【3つの導入メリット】★メリット① 施設の省スペース化・コンパクト化★ 好気タンク内での硝化・脱窒により、無酸素タンク容量を低減でき、施設のコンパクト化・省スペース化を実現します。また、躯体の改造・増設が不要な上、処理水量も概ね確保でき、既存施設を活用した高度処理化を図れます。よって建設コストの低減が可能です。○反応タンク滞留時間:8〜10時間程度臨時増刊「下水道展 ’23札幌」 2023.08⇒ 従来A2O法より35〜50%低減★メリット② 省エネ化★ 従来法より硝化液循環率を概ね半減、処理水量当たりの送風機消費電力量を30%程度低減できます。省エネ性が向上し、ランニングコストの低減を図れます。○硝化液循環率:70% ⇒ 従来A2O法より約50%低減○処理水量当たりの消費電力量*:0.31 kWh/m3小 間 番 号■ 札幌ドーム ■⇒ 従来A2O法より約15%低減* 汚水P・掻寄機・撹拌機・ブロワ・硝化液循環P・汚泥P・脱臭設備等の水処理関連機器を対象[出展者]株式会社 九電工[所在地]〒815-0081 福岡市南区那の川1-23-35[連絡先]TEL:092-523-1641 FAX:092-524-7193Eメール:kankyou1@kyudenko.co.jp 担当部署:空調管技術部 環境技術課★メリット③ 運転管理手間の軽減★ 流入負荷に追従した風量調整が自動で行われるため、運転管理手間の軽減を図れます。【これまでの成果と導入実績】★成果①★ 下水道法施行令に記載の従来法と同等と認められ、2015年12月、「NADH風量制御を利用した嫌気無酸素好気法およびNADH風量制御を利用した循環式硝化脱窒法 技術マニュアル」が、(公財)日本下水道新技術機構より発刊されました。★成果②★ 「下水道施設計画・設計指針と解説 〜2019年版〜」に、[参考13. 風量制御技術]として掲載されました。★導入実績①★ 横須賀市下町浄化センターで、2020年12月から実稼働を開始し、2023年度から下水道事業計画に高度処理として位置付けられました。流入負荷の増減に追従した風量制御が行われ、良好な水質が得られています。【今後、期待される効果】 各分野においてカーボンゼロ達成に向けた更なる取り組みが求められています。NADH風量制御は “良好な水質”と“省エネ”の両立が図れ、下水処理場の温室効果ガス排出量削減に貢献します。42●下水道展 ’23札幌 本紙が注目する今回必見の技術・製品等●出展ゾーン下 水処 理(公財)日本下水道新技術機構より発刊された技術マニュアルNADHセンサー外観Technologies & Products, etc 2023省エネ型窒素除去技術 NADH風量制御下水処理場の温室効果ガス排出量削減に貢献しますS4-11
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