下水道の散歩道 第34-63回
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ム(成果・結果)を幅広く総括・評価し、それを反映して第三期中期行動計画を策定した(第二期中期行動計画の評価) 第二期中期行動計画中は、コロナ禍にありましたが、計画の主要行動に沿って概ね良好に行動・活動することができました。ただし、業務領域の拡大や調達制度の改善、水コンサルタントの認知度向上、人材不足の解消等は、十分な効果が得られたとは言えないため、引き続き、積極的な活動が必要です。(第三期中期行動計画への反映事項) 第三期中期行動計画への反映事項としては、(1)パンデミックや働き方改革への対応、(2)脱炭素化に向けた事業体支援や技術開発、(3)AI・IoT活用によるDXへの提案・支援、DX推進への対応等があげられます。② 水コン協の本部委員会・支部、外部理事の方々等幅広い層の人々からの意見を踏まえて策定した③ 第二期中期行動計画期間の3年間の急激な環境変化(上記3)を踏まえて、策定した④ 「水システムを通して地域・都市を豊かに」を水コンサルタント・水コン協のパーパス(社会的存在意義)とした⑤ 社会的地位・知名度確立、リスペクトされる存在を目指す⑥ 魅力ある職業・魅力ある企業を目指すことを明示⑦「10の主要行動」提示(42)第1973号 令和4年7月26日(火)発行 第3種郵便物認可5. 水コン協・第三期中期行動計画の主要内容……「10の主要行動」 水コン協・水コン協会員企業が、上記の方向をめざすにあたり、今後の3年間、特に力を入れて臨む行動を、「10の主要行動」として、明示しました。 第三期中期行動計画の中で、提示した「10の主要行動」は、次の通りです。(主要行動1)業務領域を拡大し、変化する地域・社会・事業体の課題に適時・的確に対応 水コンサルタントは、地域や社会の課題に対し、地域と連携し、課題解決に取り組みます。地域・都市に合った、またカーボンニュートラルに向けた、水の最適なシステムを提示します。リスクの少ない、豊かな地域・社会に貢献していきます。(主要行動2)健康と安全をまもる衛生インフラとして、地域・都市のサステナビリティの向上を図る 水コンサルタントは、衛生インフラのサステナビリティの確保のために、上下水道のインスペクション、アセットマネジメント等を的確に実施します。そして、老朽化対策、下水疫学調査による感染症等への対応に努めます。(主要行動3)災害に強い安全安心で強靭な地域づくりと災害時の対応 水コンサルタントは、災害に強い、強靱な国土形成への提案・支援・リダンダンシー(多重化・代替性)確保の提案を行い、災害時緊急時には支援・復旧支援に素早く対応します。協会は、緊急時対応のノウハウを蓄積するなど、水コンサルタントの存在意義を高めます。(主要行動4)脱炭素化に向けての積極的な提案と実践 水コンサルタントは、事業体の脱炭素化計画策定、上下水道分野の脱炭素化提案、脱炭素化の技術開発の実践、水コンサルタント各社における脱炭素化実践に努めます。上下水道以外の分野にも目を向け、トータル的な視点で脱炭素化を目指します。(主要行動5)上下水道界のDX化への全面的支援と自らのDX化の実践 水コンサルタントは、設計・施工の品質向上と効率化に向けたBIM/CIMの先導的適用やDX化を推進するため、AI・IoTなどICTの活用、ソフトウェア開発を進めます。また、上下水道分野のDX推進に貢献します。(主要行動6)官民連携、多様な関係者との幅広い連携、広域化・共同化への適切な支援と実践 水コンサルタントは、最適で多様な官民連携策を積極的に提案し、プレーヤー、アドバイザー、モニタリング主体等、あらゆる角度から官民連携を支援します。また、技術向上、情報共有に努めます。(主要行動7)水コンサルタントの社会的地位・知名度確立と経営基盤の確立 水コンサルタントの社会的地位確立、水コンサルタント企業の経営基盤確立のため、基準・入札契約方式等の適時的確な改訂・増補を要望し、実現を図ります。とくに「知恵」に対する的確な対価・報酬について要望し、実現を図ります。(主要行動8)働き方改革等による魅力ある職場の創出と人材確保・人材育成・エンゲージメント 水コンサルタントは、働き方改革を率先して実行し、魅力ある職場づくりを目指します。また、女性技術者やベテラン技術者の活躍を支援し、人材育成とワークエン

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