▲筆者と二匹の子犬達▲銀杏並木とナナ・チロル(38)第1950号 令和3年8月24日(火)発行 第3種郵便物認可6.おわりに―「OneHealth」、地球上の「人類」「あらゆる生物」「環境」のサステナビリティーの確保のために「人」と「動物」と「環境」の共生 つくばの素晴らしい環境の中、長い間、ラブラドールレトリーバーと共に生活してきました。人・動物・環境のサステナビリティーの確保に対する人間の責任は重大です。▲ナナとチロル母娘く訴えていくべきと考えます。紙オムツの汚物のみを分離し、下水道インフラへ入れることについて、国交省の委員会で検討されていますが、汚物だけを分離しても、紙オムツの中のマイクロプラスチックがどうしても一部、下水道インフラに入ってしまうことで、慎重な意見が出ています。検討を停止するのではなく、発想を変えて、下水道インフラサイドから、紙オムツメーカーに、前倒しで、マイクロプラスチックを含まない紙オムツの開発・実用化の促進を強く働きかけ、その実用化のタイミングで、紙オムツから機械的に分離された汚物を下水道インフラで受け入れることを認める対応を取るべきと思います。③ 下水処理場放流水質の能動的季節変動運転 すでに、全国で、海苔の養殖対応等で、始まっていますが、放流先の生物を考慮した能動的季節変動運転を促進すべきと考えます。 (人の健康を守るために)④ 下水疫学(WBE)調査と、それに基づく都市の健康診断の促進 下水中の新型コロナウイルスRNAの定期的・継続的な測定により、ウイルスの発生検知・蔓延予測・終息判断を行う下水疫学調査の有効性が、認知されてきています。今年度以降、日本政府より、財政的支援が拡充される可能性もあります。今後、全国の主要処理場で定期的・継続的な調査を実施し、ウイルス発生予測と終息判断、麻薬常習者の発見と撲滅等、都市の健康診断の一端を下水道ンフラが担うべきと考えます。今後は、下水管路内等に設置し、自動的に、自治体当局に検知情報を発信する「ウイルスセンサー」等センサーの開発が期待されます。(自然環境・生態系を守るために)⑤ 環境に優しい建設工法・建設材料の積極的採用 工事の際、掘削範囲が少なく、周辺環境への影響を小さくすることが期待できる工法である推進工法の積極的採用、リサイクル素材を活用した建設材料の採用等、建設・改築時の環境への影響を最小限にする施策をあらゆる面から採用すべきと思います。⑥全国の下水処理場空地の活用 全国2200ヵ所の処理場の敷地面積は8400haと膨大で、東京の山手線の内側の面積の1.3倍、大阪市全域の面積の約4割にあたる広さです。この中の空地・また施設の上部空間を活用した太陽光発電・風力発電・藻類培養・バイオマス発電等によるエネルギー創出が見込まれます。こうした処理場空間の活用により、太陽光発電のために山を削る等の環境破壊や太陽光パネルによる日本の美しい景観の破壊を軽減することができます。積極的な活用が望まれます。 私たちが目指す世界の究極の目標は、地球のサステナブルで健全な存続です。私たちは、その実現のため、あらゆる行動を果敢に、素早く、的確なタイミングで取っていくべきと考えます。 東京オリンピックが終わりました。いろんな意見がありましょうが、次代を担う子供たちに、多くの夢・希望・決意を与えることができたことだけは間違いないのではないでしょうか。子供たちのサステナブルな未来が拓けるよう、常に、「One Health」の考え方を意識し、ウィズコロナの時代をたくましく切り拓いていきたいものです。
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