▲第3回APWSで登壇した閣僚級参加者(写真は筆者撮影、以下同じ)分・別府で開催)第3種郵便物認可 ▲第4回APWSの構造(出所:日本水フォーラムホームページ)をする専門家・実務者(1)9つの分科会トピックス1.水と災害、2.水と食料、3.水供給、4.衛生・汚水管理、5.水と環境、6.水と文化と平和、7.水と貧困・ジェンダー、8.地下水を含む健全な水循環、9.ユースによるリーダーシップ・イノベーション(2)4つの統合セッションのトピックス1.科学技術、2.ガバナンス、3.ファイナンス、4.水関連SDGsとアフターコロナへの対応2)期待される成果は 首脳級会合では、各国の首脳級が、各国の水課題に関する状況や取り組みを共有し、コロナ禍からの復興において、様々な水問題を解決するためのリーダーのイニシアティブを議論する。その上で、第4回APWSに参加した首脳級の決意を記した宣言文書を採択することを目指している。首脳級会合を受けて、各行動の実施に関する9つの分科会と4つの統合セッションの責任者が、その内容を取りまとめる。 今回、得られた成果は、2023年3月にニューヨーク国連本部で開催される「国連・水会議」において、国連が提唱するSDGsの達成に向けて、「第4回APWSの成果文書」を国際社会に発信する。もちろん、その成果に基づき今後のアジア太平洋地域および世界の水課題の解決に寄与していくための取り組みを継続的に進めてゆく予定である。3. これまでの「アジア・太平洋水サミット(APWS)」の開催実績1)第1回APWS(2007年、大◦ 日本の皇太子殿下(当時)、オランダの皇太子殿下(当時)、首脳級10名、大臣級32名をはじめ、合計371名が参加。◦ 成果:「別府からのメッセージ」の採択。◦ 水問題の解決が最優先であるこ 第1963号 令和4年3月8日(火)発行(35)とを再確認し、2000年国連ミレニアム開発初目標(MDGs)を越えた2025年までの目標を設定。◦ 首脳級会合として、初めて水災害を優先課題として位置づけた。2)第2回APWS(2013年、タイ・チェンマイで開催)◦ 参加者:首脳級18ヵ国、閣僚級16名を含む300名以上が参加。◦成果:「チェンマイ宣言」を採択。◦ 水と衛生を国家政策の優先事項として定め、災害リスク低減をSDGsに盛り込むよう国際社会に発信した。3)第3回APWS(2017年、ミャンマー・ヤンゴンで開催)◦ 参加者:16ヵ国からの20名の首脳・閣僚級を含む39ヵ国・700名以上が参加◦成果:「ヤンゴン宣言」を採択。 第3回APWSには、筆者も出席したので、当時の概要を詳述する。 オープニングセレモニーでは、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問兼外相(当時)が主催国として「国が経済成長を果たすために水の安全保障は不可欠であり、
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