GWN51-96
14/102

国デンマークデンマークフィンランド米国米国デンマークオランダイタリアブラジルカナダ表:Global Top 10ハードウェア)・ 63位 キャピタランド(シンガポール、不動産)・ 68位 武田薬品工業(日本、医薬品)・ 72位 コニカミノルタ(日本、電機)・ 80位 サムスンSDI(韓国、電機)・85位 BYD(中国、自動車)・86位 花王(日本、消費財)・ 89位 パナソニック(日本、電機)・ 92位 トヨタ自動車(日本、自動車)・ 95位 シンガポール・テレコム(シンガポール、通信)・ 97位 レノボ(中国、ハードウェア) 日本企業として積水化学工業は3年連続、しかも前年度89位から今回12位と急浮上、武田薬品工業は5年連続(前年度78位から10位浮上)、コニカミノルタは前年度96位から24位浮上、花王は同92位から6位浮上、トヨタは2年連第3種郵便物認可 リスクによる影響度はさらに壊滅的になると考えている。つまり若い世代ほど環境リスクに敏感になっていることが示されている。4.世界で最も持続可能性(サスティナビリティ)のある企業100社(ランキング) ダボス会議の恒例の目玉(焦点)は、サスティナビリティの観点で企業を評価するランキングの発表である。 ランキングの評価方法は、まず売上10億米ドル以上の企業がノミネートされ、次の4つのスクリーニングで評価されている。 ①サスティナビリティの情報開示、②財務状況、③製品のカテゴリー、④制裁、である。特に①のサスティナビリティの開示情報は21項目に分類されている。エネルギー生産性、水の生産性、廃棄物生産性、VOC/NOX/SOX/PM生産性、面白い項目は税金の納付状況、CEO報酬と従業員の平均報酬の比率、離職率などである。②の財務状況の判断は、黒字であることは当然であるが、営業キャッシュフローが純利益を上回っていること、流動比率が高まっていること、総資産回転率が向上しているなどの項目である。そのトップ10企業を表に示す。 トップ100企業の地域別ランキングは、欧州と北米地域の企業が約8割を占め、アジア・太平洋地域は18社がランクイン、そのうち日本企業は6社であった。 アジア地域で100位までにランクインした企業名とその順位は次の通りである。・ 12位 積水化学工業(日本、化学)・25位 TSMC(台湾、半導体)・ 43位 新韓金融グループ(韓国、金融)・ 50位 アドバンテック(台湾、順位1アーステッド2クリスチャン・ハンセン3ネステ(Neste)4シスコシステムズ5オートデスク6ノボザイムズ7INGグループ8エネル9ブラジル銀行10アルゴンクゥインPUC出所:Global 100 Most Sustainable Corporations in the World▲グローバルリスクについてパネルディスカッション (出所:世界経済フォーラムHP)企業名 第1911号 令和2年2月11日(火)発行(37)続(前年度95位で3位浮上)であった。さいごに ダボスで毎年開催される同総会は今年で50回目、各国政府高官や、億万長者、企業の経営者など3000人近くが出席するが、地球温暖化テーマは、これまでにないほど盛り上がりを見せ、環境危機がサイバー攻撃やテロなどの項目を押しのけて最大のグローバルリスクに浮上した。この報告書で指摘されているように、これからは複合リスク(あらゆる事象が相互関連しリスクを加速・増大させる)を考慮し行動しなくてはならない。水問題解決を考えている我々は、常に大きな視野に立ち、今後起こりうる様々なリスク対策を真剣に考えるべきであろう。※ ダボス会議の詳細は、世界経済フォーラムのホームページに(https://www.weforum.org/)業界エネルギーバイオエネルギーハードウェアソフトウェア化学銀行エネルギー金融電力

元のページ  ../index.html#14

このブックを見る