⎤⎜⎦⎡⎜⎣(出所:Victorian Desalination Fact Sheet)(2012年推計)でRO膜方式の海水淡水化施設、海水取水設備、飲料水送水パイプライン、送電線の建設なども含んでいる。建設工事は2012年に完成し、PPP事業として、今後27年間に亘りメルボルン広域市に水を安定供給する事業計画である。装置の完成により人口約460万人を有するメルボルン市の年間水使用量の約1/3を賄うことができる。プラントの特徴は、徹底的に環境に配慮した海水淡水化プラントであり、必要な電力はすべて再生可能エネルギーである風力発電で賄われている。またプラント内部でも動力回収装置(米国ERI社製)が多用され、省エネに貢献している。2-2 海水淡水化施設の概要◦ 所在地:ビクトリア州ウォンサッギ地区◦プラント設置面積:32ha◦ 主要設備:海水淡水化プラント、給水ライン、海水取水排水トンネル◦ 造水能力:年間1億5000万m3、約44万m3/日換算◦竣工:2012年12月 造水プラントはRO膜装置ビルディングを含め計29のビルから構成され、現在の造水能力は1億5000万m3/年であるが、将来は2億m3/年まで増設できる計画である。 海水取水パイプは口径4000mmで、海底下15~20mに敷設され1.2kmの長さ、また地上部では地下15mに取水パイプが敷設され、敷地内の着水井から揚水ポンプでプラントに送られている。 またメルボルン市内への給水は口径1900mmで総延長は84kmである。第3種郵便物認可 第1856号 平成 29年11月21日(火)発行ビクトリア州海水淡水化施設全景平面図断面図
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