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t 0~10年htgneL l faoTo%第1835号 平成 29年1月31日(火)発行 管の老朽化対策には今後5年間で2710億ドル(32.5兆円)が必要と述べている。AWWA、EPAいずれの報告書でも、上下水道インフラの整備には今後1兆ドル以上必要であり、これはトランプ政権が現在掲げているインフラ全体への投資額1兆ドルを超えている数値約3億人約400億m3/年約24,000約51,500(2010年)平均14%288万km約240,000件(2010年)米国・水道経年管の割合出所: Water Main Break Rates in the USA and Canada:A Comprehensive Study(April 2012 Utah State University Buried Structures Laboratory | Steven Folkman, Ph.D., P.E.)2035年までの水道配管取り換え費用推計 約1兆ドル必要 米国1億2420万人160億m3/年5,434(2009年)25,000件(2013年)各種資料(AWWA、EPA、JWWAなど)を参考にGWJ作成地域別北東部中西部南部西部合計水道管の取り換え92,218146,997204,35782,866526,438日本約1,400平均7%66万km増加費用16,52525,222302,782153,756498,285出所:AWWA 2012 Reportである。4.トランプ政権移行チームの構想 政権移行チームの主要メンバーであるスティーブン・ムニューチン氏は新政権による「インフラ銀行」の設立も視野に入れ道路、水比率(米国/日本)2.41倍2.5倍17.1倍9.48倍2倍4.36倍9.6倍単位:百万ドル合計108,744172,219507,139236,6221,024,724第3種郵便物認可上水道インフラの日米比較項目公共による給水人口給水量公共による水道企業体数公共による水道システム数漏水率水道管総延長水道管破裂による道路陥没事故数 約70%、地下水に頼っているのは約30%である。◦ 老朽化に直面している上下水道配管網 上下水道インフラについては水道配管の総延長は約180万マイル、下水道管の総延長は約120万マイルであり、約1万6千ヵ所の下水処理場で構成されている。米国水道協会(AWWA)の調査によると1800年代後半から大都市で鋳鉄管が使われ、古い配管は120年を超えている。全米では1920年以降、急速に水道管(耐久年数75年)が布設されたが、それらも既に90年を経過しており、漏水事故が頻発している。漏水個所は年間24万ヵ所であり、漏水により26億ドルの利益が失われている。日本と比較すると漏水率は2倍、水道管破損による道路陥没事故は9.6倍であり深刻な老朽化が進行している。 AWWAは安全・安心な水道施設を保全するためには、今後25年間で1兆ドル(120兆円)必要と報告している。またEPAは米国の上下水道インフラを守るためには、今後20年間で6000億ドル(72兆円)必要であると述べ、特に水道管路の老朽化対策には2030年までに3840億ドル(46兆円)必要であると報告している。また下水道不明50%40%30%20%10%18.4%14.9%0%10~20年43.3%22.2%20~50年50年以上1.3%

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