050045678912342-02H91-51H41-01H9-5H26-85S75-35S25-84S74-34S24-83S73-33S23-82S72-32S22-81S71-31S21-8S4H-36S7S数件没陥りた当mk001数件没陥度年度年度年度年度年度年度年度年度年度年度年62H52H42H32H22H12H02H91H81H71H61H前以渠管陥没件数7,0006,0005,0004,0003,0002,0001,000252015101,000844800649600499400313313200第3種郵便物認可 多い(物理的損傷)。 下水道管内部からの腐食も著しくなっている。下水中に含まれる物質による腐食や下水中から発生する硫化水素ガスがコンクリート管路を腐食させている。この硫化水素ガスは下水道管内部の汚水が滞留・沈殿している所から多く発生する。そのガスが湿った空気や水に触れると希硫酸のようになり、アルカリ性であるコンクリートを腐食させ、その鉄筋も酸により腐食する(化学的損傷)。このようにして下水道管の老朽化が日夜進行している。◦道路陥没のメカニズム 下水道管の老朽化が原因での道路陥没のメカニズムは複雑であり、その地質や地下水位など、現地状況に大きく左右される。最も多い事例は、下水道管に何らかの原因で亀裂や穴が開き、地下水位が高い場合、周囲の砂が下水道管の内部に砂が引き込まれ、あたかもベルトコンベアで砂が運ばれるように、大きな空間を作ることである。また最近のゲリラ豪雨(50mm/時間を超える時間降雨量など)による雨水が下水道管に突入すると、下水道管は圧力管になり破損個所から下水が噴き出す。テレビで良く放映される豪雨時にマンホールから水が勢いよく噴き出すシーンと同じである。これにより下水道管破損個所の周りの砂は撹拌され、さらに流動化し、ゲリラ豪雨が過ぎ去った後に、今度は負圧になった下水道管内部に砂が引き込まれることである。つまり道路陥没は下水道管への水の侵入により、地面を支えていた砂が下水道管内に移動し加速度的に地下空間を広げるのが原因である。第1833号 平成 28年12月20日(火)発行部にマスコミからの問い合わせが殺到した。下水道部の広報では、「今回の道路陥没には下水道は無関係である。また下水道管の老朽化により道路陥没事故は多いが、9割以上は軽微な陥没である」と説図4 月ごとの道路陥没発生件数(出所:『管路更生』№13 下水道管路に起因する道路陥没 国土技術研究所下水道研究室長 松宮洋介著)◦ 国土交通省・下水道部のマスコミ対応 博多駅前の道路陥没事故では、むき出しの下水道管から汚水が流れ出すシーンが繰り返し放映され、その直後から国土交通省の下水道図2 下水道管路に起因する道路陥没件数(出所:国土交通省調べ)図3 布設年度別陥没件数(出所:国土交通省調べ)■平成18年度分■平成24年度分8254422992991961011発見月平成26年度約3,300件月平均39717619118215112
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