ショップ」が開催され、UNESCO、ドイツ、日本から専門家が招聘された。筆者は初日にイラン国内のマスコミ関係者約200名を前に「日本における水教育とマスコミの役割」、二日目は水の専門家会議(約80名参加)で「日本の水技術の紹介、水災害対策、東日本大震災と上下水道の復興」を講演した(英語からペルシア語への同時通訳)。◦ 日本とイランとの歴史的な関係紹介(正倉院のペルシアングラス、絨毯)◦ 東日本大震災と上下水道の復旧状況◦ 福島第一原発事故よる放射能汚染、汚染水対策◦ 水教育とマスコミ(TV、新聞、NGO、NPO)◦ 日本が果たせる水の貢献策など ワークショップの前後に、筆者は主催者である国連UNESCO-RCUWM(都市水管理地域センター、在テヘラン)の関係者やエネルギー省副大臣や大統領補佐官、テヘラン大学教授や水行政関係者と熱心に意見を交換した。5.イラン・イスファファンの河川管理 講演終了後、テヘランから南へ400kmの古都イスファファンに向かう。16世紀にサファヴィ朝のシャーアッバース大帝が「イスファファンは世界の半分である」と豪語した水の都である。その繁栄を支えたのが州を横断するザーヤンデ川である。1)ザーヤンデ川の概要 イラン中央高原で最も長い川であり、標高3974メートルのザグロス山系に源を発し、東方のガブフーニー湖に流入する全長400キロの川である。平均流量は38m3/sで流第1809号 平成 28年1月19日(火)発行 域面積は4万1500km2、水需要は農業用水80%、生活用水10%、工業産業用水7%、他3%である。この河川水が5世紀から交易の拠点としてイスファファンを支えていた。第3種郵便物認可イラン・エネルギー省副大臣国連UNESCOーイラン政府共催 国際水ワークショップ 筆者講演2015年11月16-17日 テヘラン市コンベンションセンター 大ホール日章丸事件を紹介
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