sptww fo rebmuN02003 正確な情報は少ないが、世界銀行の報告(2009年)によれば、都市部では上水道が完備されているが、その他の地域では普及率が低い。また下水道では居住人口の2割位しか、下水道パイプに繋がっていない。また集められた下水の2~3割しか下水処理場で処理されていない。ほとんどが処理されずに地下浸透している。したがって生下水は、カナートの水源を汚染しその対策が急がれている。 国連等の報告(2010年)では年間に発生する下水量は約35.5億m3/年であり、収集された下水は11.6億m3/年(全体の33%)、そのうち処理された下水は8.2億m3/年とされている。 下水処理場は2010年時点、129ヵ所で運転中であり、設計容量は12.6■■■■■■■■■■■■■■120100806040202004Activated sludgeAerated lagoonStabilization pondOthers200520072006Year20082009また新鮮で冷たい水を送ることができる。さらにメンテナンスのために人が作業できる空間も備えている。しかしそのカナートは今、水不足とメンテナンスの不備により崩壊の危機に瀕している。2.イランの上下水道普及率の現状第1799号 平成 27年9月1日(火)発行 イランの上下水道普及率(UNESCO&WHO:Water and Sanitation report 2012)管路総延長〈テヘラン市近郊の下水処理場〉億m3/年、実際の処理水量は8.8億m3/年である。建設計画中の下水処理場は107ヵ所であり、設計容量は11.7億m3/年であるが、予算不足で進んでいない。処理方式は活性汚泥法が主であるが、ラグーン法、安定化池法も使われている。3.水資源確保の国家計画案 今後の国家計画として、①カスピ海から取水し、山脈を通過する都市部普及率システム上水道下水道処理方式別 下水処理場数Wastewater Treatment Plant for Velayat rood village(Tehran province)農村遠隔地普及率20.6%22.8%96%90%導水路を掘り、大都市まで導水する、②ペルシャ湾で海水淡水化を行い、国内中心部へ送水するなど壮大な計画があるが、問題も山積している。例えばカスピ海からテヘランまで直線距離で約120キロメートルであるが、途中には5千メートル級の山がある。またカスピ海の水は塩水化が進み、現在塩分濃度は1.2%とも言われ、さらにカスピ海には周辺諸国から汚水が第3種郵便物認可34万km3.6万kmWastewater Treatment Plant in Rasht
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