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2130X0011000603100003第3種郵便物認可 され1対12と大きな点差。5回裏終了時にあきらめムードか、水需要が急増、さらに7回表、金足農が1点追加、金足農の反撃に水需要が急減、しかし、その裏に大阪桐蔭1点を追加し、水需要は上昇、八回は両者無得点、9回表、最後の反撃もならず、結局、2対13で大敗であった。しかし試合終了後、負けたのにもかかわらず余韻が残り水需要は低下、今度は閉会式開始にかけて上昇、そして閉会式終了(17時06分)後から水需要4000m3/時から6300m3/時に急増した。これは閉会式終了後に夕食の準備やトイレ等で増えたものと考えられる。 また二つの表の変化を比べてみると、8月18日準々決勝日の変化量が多い。8月18日はお盆後の土曜日であり、秋田市民の大半は家庭内でテレビを見ていたのではないかと推測できる、なぜなら秋田市・水需要の73%は生活用水である。 このように大きなイベント開催時では、市民生活と水需要が密接な関係をもち、言うならば水は社会生活を映し出す鏡であると言える。しかし、社会の鏡である水も、今大変な危険水域に達している。3.秋田市・水道事業の現状 秋田市の仁浄水場は、市の水道水の8割を供給している主力浄水場(施設規模15万4600m3/日)だが、昭和30年代に給水開始、その後昭和50年代にかけて築造された施設で、大半の施設で老朽化が進み、部分的な修繕では将来にわたり安定した水道事業を継続することが困難な状況になっている。仁井田浄水場も全国の水道施設同様、老朽化だけではなく、耐震性能の不足、地球温暖化による水道原水の水質変化(流量、高濁度)にいだ田井 コストの種類第1878号 平成 30年10月9日(火)発行への対応不足、危機管理能力の不足(浸水対策、停電対策、テロ対策など)に直面している そこで平成29年7月に有識者による「仁井田浄水場更新に係る検討委員会」を設置し、過去6回にわたり委員会を開催、更新の考え方をホームページで公開している。◦ 秋田市仁井田浄水場更新事業計画概要 仁井田浄水場は全面更新し、施設規模は6万5000m3/日程度、急速ろ過方式とし、更新に係る各種コスト(概算)比較している。 秋田市の財政規模からしても、イニシャルコスト約190億円は大きな負担であり、当然官民連携による発注形式の導入の可否の検討が待ち構えている。平成30年6月にPFI改正法が公布され、多くの自治体で、その採用が検討されている。さらに「改正水道法」が次の臨時国会で可決される見込みである。給水人口約30万人の秋田市の動きは、全国中核都市の水道事業の更新モデルとして注目されている。【謝辞 資料提供、秋田市上下水道局】概算金額  約190億円  約351億円計 約541億円送水ポンプ設備(昭和41年納入、荏原製作所製)甲子園 決勝戦 試合展開金足農業大阪桐蔭図-2 甲子園・決勝戦による秋田市の水道配水量の変動(8月21日/金足農業VS大阪桐蔭)仁井田浄水場更新に係る各種コスト(概算)イニシャルコスト(建設等) ランニングコスト(50年)  ライフサイクルコスト(50年)1群施設(能力5万4600t/日)アクセレータ3基(昭和32~35年納入、荏原インフィルコ社製)、2群施設(能力10万t/日)アクセレータ4基(昭和42年納入、同)

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